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奥の間(仮)

脳内で燻る剣薫について妄想したり吐き出したりしてるところです。主に原作準拠です。よくマイハートに忠実に叫んだりしています。

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るろ剣の答

燕に懇願されて街中で復活して、
ぶっ倒れた意識の中で巴と再会する。

これからも闘い続けていくよと告げ、笑う。
そしてこの意識の中で巴は去り行く。

これがるろ剣の答で、
そしてこの時剣心の中ではまだ薫は死んだまま。

巴が教えてくれた薫の生存は付加的な要素であって剣心の復活には関係ない。
悲しいですがこれが剣心の真実なんですね。
和月先生が描いたるろ剣の全編を通しての答。

意識の中からついに巴が去ろうとしており、
剣心はこのあと本当の孤独になろうとしています。
それでも笑顔で立ち上がる様子でいます。

和月先生は、薫を行かすか殺すかかなり悩み、本来ならば殺した方が剣心のテーマがくっきりし、筋が通ると。
薫は結果的に生きていましたが、成程たしかに漫画の本筋にはそう描かれていました。
剣心の生存理由には関係ありませんでした。
たいへんよくわかるけどちょっと悲しいですね。

剣心が死んでる時蒼紫が言っていました。
薫の生存を廃人緋村に告げても意味はないぞ、と。
助け出すだろうけど、去り、残りの人生を孤独に過ごすだけだ、と。
答えを見つけなければならないと。

でも私、答を見つけて立ち上がっても、薫を失った剣心は孤独を選んでいるように見えるのですよ。
薫の生存を知らないままでも、巴は意識から去りました。
得た真実だけで残りの人生を生きていく決意だと思います。答を得たのなら尚更、薫の居ない道場に留まる剣心ではないでしょう。そしてこれからその中で真に人と心を交わしていける男ではないと思います。
どちらにしたって孤独です。
薫の死んだるろ剣は、筋は通っていてもハードボイルド過ぎます。

名作と詠われるのと読者に愛されているのは微妙に違うのではと思います。
今もるろ剣が愛されてるのは絶対に薫が生きていたためだと思います。
剣心が救われたんだろうな、幸せになったんだろうなと思わせる余韻を残してくれたからです。人間だから甘い幸せに弱いんですよ。別に全てが合理的じゃなくてもいーんですね。
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